ECの世界

EC業界に関係ありそうなテーマなら何でも

(第34回)産経新聞社のデジタル戦略

前回、読売新聞社のデジタル事業に関する記事を紹介しました。読売と並んで5大紙のひとつである産経新聞についても同様の記事があったので今回紹介します。産経デジタル代表取締役社長CEOの鳥居 洋介氏におこなったインタビュー記事です。同社のデジタル戦略…

(第33回)KDDIとアクセンチュア、データアナリティクス活用推進に向けた新会社設立

KDDIとアクセンチュアは3月14日、合弁会社「ARISE analytics(アライズ アナリティクス)」の設立を発表しました。主な事業内容は、顧客体験向上を目指したデータ分析です。新会社を通してKDDIは、アクセンチュアが持つデータ分析の実績とノウハウが得られ、…

(第32回)電通、広告価値毀損への取組としてIAS社から日本企業初の認定

電通は、広告価値毀損測定の世界最大手であるインテグラル・アド・サイエンス社(以下IAS)から、日本初の「サーティファイド・ビューアビリティ・パートナー」(※1)の認定を受けたとのリリースを出しました。要するに、電通が独自開発した広告枠の自動取引…

(第31回)動画広告というトレンドにマーケターはどう対峙すべきか

動画広告というトレンドにマーケターはどう対峙するべきか?WPPグループ最大のデジタルエージェンシーVML日本法人代表兼FICC代表取締役の荻野英希氏が、その指針を寄稿コラムで具体的に説いていました。まず同氏は動画広告の現状として、Facebookは成長戦略…

(第30回)Yahoo! JAPAN、YDNの動画広告を提供開始

ヤフー株式会社(以下Yahoo! JAPAN)は、Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)の動画広告を正規代理店を対象に提供開始したことを発表しました。スマートフォン向け「Yahoo! JAPAN」アプリトップのタイムラインから掲載を開始し、順次配信面を拡大して…

(第29回)読売新聞社「大手小町」を4月から刷新

読売新聞社が運営する女性向け人気サイト「大手小町」が2017年4月から「OTEKOMACHI」として全面リニューアルされます。「大手小町」は読売新聞のニュースサイト「ヨミウリ・オンライン」のWEBマガジンとして1998年に開設され、今年で18年目を迎えます。「大…

(第28回)DataXu社幹部が語るネイティブ広告の今後

マーケティング・分析ソフトウェア大手プロバイダのDataXu社のCTO兼共同創業者Bil Simmonsが、ネイティブ広告の今後について語った記事がありました。現在欧米ではアドブロックのソフトウェアが人気を集めており、とくに英国では22%のユーザ利用しているとさ…

(第27回)KPMG実施 - 消費者プライバシーに関する意識調査

最近のエントリは、ネット広告に対する意識調査絡みのテーマが多くなっています(とくに意図していませんが)。今回もそれに関連する別の調査結果を発見したので、ついでに取り上げたいと思います。2月17日にKPMGコンサルティング株式会社(以下KPMG)が発表…

(第26回)AdRoll実施 - マーケターとユーザを対象としたネット広告の意識調査

米国リターゲティング広告大手のAdRoll株式会社が「消費者リサーチ2017 - クリックされない広告から考える広告施策の指標と対策」を発表しました。同レポートは、2016年9月から11月までの間、日本で広告出稿業務に関わるマーケティング担当者200名およびイン…

(第25回)アドブロックの利用状況

2017年2月15日、米eMarketerはインターネットコンテンツ閲覧の広告遮断に関する調査結果を発表しました。同社によると、米国における広告遮断のソフトウェアやサービスを利用する人の数は2017年に7510万人に達し、これは同国インターネット人口の27.5%を占め…

(第24回)ジャストシステム、モバイルとSNSに関する月次調査結果を発表

ジャストシステムは『モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査(2017年2月度)』の結果を発表しました。同調査は15〜69歳の男女1100名を対象に調査を実施。主に各年代のニュース情報源、広告接触、それらがどのデバイスやメディアを通してなされているかの…

(第23回)AIを活用したアウトドアメディアの広告配信システム

新しいアウトドアメディア(デジタルサイネージ)のプロトタイプが発表されました。「Face Targeting AD(フェイスターゲティング・アド)」と呼ばれるもので、画面の前にいる人の顔や感情に合わせて商品やサービスの広告を出し分ける広告配信システムです。…

(第22回)Instagram Stories上の広告提供

Instagramは、投稿内容が24時間で自動的に消え、写真や動画を気軽に投稿できるインスタグラム ストーリーズ(Instagram Stories)における広告提供を開始しました。2017年1月からNike、Netflix、Maybelline New Yorkなど広告主を限定して試験運用しており、…

(第21回)吉本、所属タレントを活用した新事業開始

吉本グループが所属タレント約6000人を活用したインフルエンサーマーケティング事業を開始。企業の商品・サービスの特性に合わせて、所属タレントがSNS上で情報発信を行ない、さらなる効果や波及をサポートするといったものです。吉本グループは、Instagram…

(第20回)Facebookがメディア企業に明かした動画戦略

Facebookは2月17日、自社オフィスに多数のメディア企業幹部(ABC、NBC、New York Times、The Washington Post、BuzzFeed、Refinery29、Vice等)を招き、2017年に計画中のコンテンツと製品のロードマップを説明しました。このイベントは動画広告の収益源構築…

(第19回)MAについて

デジタルマーケティングの実行作業を自動化すること、または自動化してくれる機能がオールインワンでパッケージされたツールをMA(Marketing Automation)といいます。クラウド型で提供されることが多いため、マーケティングクラウドと呼ばれることもありま…

(第18回)運用型広告と自動化

インターネット広告は純広告と運用型広告に大別されますが、現在は運用型広告が主流となっています。2016年のインターネット広告費の約70%を運用型広告が占めるほどです。純広告が「〜の期間で〜円」「〜impで〜円」のように固定で広告枠の売買がなされるの…

(第17回)アトリビューション分析

アトリビューション分析という言葉があります。これは広告のCVに対する貢献度を測る分析手法を指します。2011年頃からバズワードとして広がり始めました。広がりの背景としてよく指摘されることは、メディアやデバイスの多様化です。一人がスマホ・タブレッ…

(第16回)アドネットワークとDSP

アドネットワーク(Ad Network)とDSP(Demand Side Platform)は、広告効果を最大化したい広告主にとって重要なツールです。過去のエントリでもそれぞれ触れましたが、今回は広告主から見た2つの違いや使い分けを中心に書いてみたいと思います。まずアドネ…

(第15回)広告の市場動向

毎年1回「日本の広告費」という統計が発表されています。電通が主体となり、マス四媒体(新聞、雑誌、ラジオ、テレビ)、衛生メディア関連、インターネット、プロモーションメディアにおいて、それぞれ日本国内で1年間に使われた広告費を推定したものです。…

(第14回)ネット広告で使われる基本指標

今回はネット広告でよく使われる指標をいくつかピックアップします。知っている人からすると基本的すぎる内容かもしれませんが、逆に言うと、最低限は知っておくべきレベルの内容であるともいえます。今回はネット広告の効果を測る指標と、広告の費用対効果…

(第13回)DSP / SSP / RTBについて

前回のエントリでDMPについて書きました。今回はDMPにも関連する基本的なアドテク用語、三種類をとりあげます。DSP(Demand Side Platform)、SSP(Supply Side Platform)、RTB(Real Time Bidding)です。いずれも広告主と媒体主に対して、広告効果と広告…

(第12回)DMPについて

第一回目のエントリでアドテクノロジーについて少し触れました。そこでも書いたように、ネット広告の特徴は特定ユーザにピンポイントで広告を配信することにあり、それを可能にする技術がアドテクです。アドテクに関する用語はさまざまありますが、今回はDMP…

(第11回)ネット広告の料金体系

インターネット広告の取引形態にいくつかのパターンがあります。一般的に課金方法によって大きく4つに分類されます。基本的な内容ではありますが、本エントリで改めて簡単にまとめてみます。おもに広告主側の視点をまじえながら整理できればと思います。課金…

(第10回)広告掲載レポート

ネット広告の業務フローの一つに「レポーティング業務」があります。広告キャンペーン終了後、広告会社やメディアレップが、インプレッション数やクリック数、コンバージョン数やCPA等といったアドサーバーから出力されたデータをまとめる作業を指します。ま…

(第9回)スマートフォンと縦型動画

ユーザーのメインデバイスがPCからスマートフォンへと移行する中、動画視聴環境も徐々にスマホシフトが進んでいます。スマホ画面に最適化された動画アプリが続々とリリースされている状況、また2020年に向けて総務省主導で第5世代移動通信方式(5G)の開発・…

(第8回)広告クリエイティブとしてのUGC

2015年頃から企業の間で自社商品のUGC(User Generated Content)を広告のクリエイティブとして活用するケースが増えています。UGCとはユーザーによって作成されたコンテンツの総称で、SNSやブログ、動画投稿サイトや写真共有サイトなどに投稿されたあらゆる…

(第7回)インターネット広告と景品表示法

広告に関わる法律規制に「不当景品類及び不当表示防止法(以下、景品表示法)」と呼ばれる法律があります。商品やサービスの適正な選択を阻害するような不当表示・誇大広告から、一般消費者の利益を守るために制定されました。景品表示法では具体的に以下の…

(第6回)動画広告の基本的な話

2017年現在、スマートフォン広告市場の中でとくに伸びている・今後も継続的成長が見込める分野はインフィード広告と動画広告の2つである。過去のエントリでそのように書きました。インフィード広告は第4回で少し触れましたので、今回は動画広告について基本…

(第5回)メディアレップの機能

メディアレップ(Media Representative)とは、インターネット広告の取引において、広告代理店と媒体社の仲介役を担う事業者を指します。広告代理店から見るとメディアレップは広告商品の買付窓口であり、逆に媒体社から見ると販売窓口となっています。メデ…