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(第47回)Supershipと楽天が広告配信で連携

アドテク企業のSupership楽天が広告配信で連携するという記事がありました。記事に登場するのは、Supership広告事業本部ビジネス開発部に所属する小林賢太郎氏と、楽天のアドソリューションズ事業を担当している渡邉桂子氏です。記事には連携そのものの内容と、両者の視点からみたアドテクの展望が語られており、今回それらを中心に取り上げます。

まず今回の目的は、楽天の持つ消費者行動分析データとSupershipのオーディエンスデータを活用した広告配信・分析にあるようです。具体的には、SupershipDSP、DMP、オーディエンス分析サービスがワンセットになった「ScaleOut Ad Platform」というプロダクトを楽天に技術提供し、楽天側は従来の「楽天DSP」にそれを実装させることでスマートフォン領域のターゲティング・分析を強化することが可能になりました。逆にSupership側は、PCユーザーのデータに強みを持つ楽天と連携することで、PC領域をカバーしたいという狙いがあったようです。

広告配信領域における今後の展望としては、Supership小林氏は、現状スマートフォンやPCなど、デバイスごとでしかコミュニケーションを取れていないケースが多い中、近い将来は、デバイスを横断してひとつながりのコミュニケーションが可能になるだろうと語っています。楽天渡邉氏は、WWPグループのメディアエージェンシーGroupMがデータユニット「[m]Platform」という独自IDを構築・活用する組織を立ち上げたことを引合いに出し、このよう中でも、今回Supershipとの連携で生み出したサービスは対抗馬になり得ると語っています。


(参考)
Supership楽天が広告配信で連携 目指すは最適なクロスデバイスでのコミュニケーション
http://markezine.jp/article/detail/26235
求められるのは「何を届けるか」 楽天Supershipが考える最新アドテクノロジー
http://markezine.jp/article/detail/26237