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(第28回)DataXu社幹部が語るネイティブ広告の今後

マーケティング・分析ソフトウェア大手プロバイダのDataXu社のCTO兼共同創業者Bil Simmonsが、ネイティブ広告の今後について語った記事がありました。

現在欧米ではアドブロックのソフトウェアが人気を集めており、とくに英国では22%のユーザ利用しているとされています。また2020年までに、アドブロックにより200億ポンドもの影響がパブリッシャーに及ぶとする予測さえあります。このようにアドブロックを介したユーザとパブリッシャーのせめぎ合いが続くなか、ネイティブ広告こそ、その問題解決に有効であると同氏は主張しています。

主な理由として、①ネイティブ広告はコンテンツに調和しておりユーザ体験を妨げない ②モバイルシフトによりディスプレイメディアの割合は減少し、ユーザはSNSのフィードに多くの時間を費やすようになった ③ユーザはバナーよりもネイティブ広告を25%多く閲覧する、ネイティブ広告はバナー広告と比較して18%も購入意思を高める、などの調査結果(ShareThroughやIPG調べ)を挙げています。

以上を総合して、同氏は、ネイティブ広告と配信コンテンツはWin-WInな関係で、視聴者はより優れたユーザエクスペリエンスを得て、パブリッシャーは広告収入やトラフィックを維持することができるとした上で、ネイティブ広告は、ブランド企業、パブリッシャー、消費者のそれぞれにとって、未来のより良い広告業界へのドアを開くだろうと語っています。


(参考)
ネイティブ広告の利用:企業はなぜより良い広告に目を向けるのか
http://www.exchangewire.jp/2017/03/14/interview-dataxu-native-ad/
DataXu
https://www.dataxu.com/