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(第4回)定着したインフィード広告

現在スマートフォン上における主要な広告フォーマットはいくつかありますが、とりわけインフィード広告はその筆頭と言えます。ソーシャルメディアやニュースアプリなど、タイムライン型メディアのコンテンツとコンテンツの間に表示される広告を指します。ユーザーのメディア利用体験を妨げない、コンテンツと一体感のあるデザインであることから、2015年頃からスマートフォン向けの新しい広告フォーマットとして急速に広がりました。登場初期は、新たな広告手法ということで短期トレンドと見る向きもありましたが、ユーザービリティの観点から、最適な広告フォーマットとして広告主から実績ベースで広く受け入れられています。

そんなインフィード広告市場ですが、2017年2月9日に(株)サイバーエージェントと(株)デジタルインファクトが発表した共同調査によると、2016年は1,401億円(前年比8割増)、2022年には3,013億円と、今後数年も堅調な成長が見込まれています。広告配信先は2016年はソーシャルメディアが64%でした。2022年にはソーシャルメディアが60%、ニュース・ポータル・その他が40%と、多少分散化するものの、インフィード広告の主戦場は依然としてソーシャルメディア上であり続けるだろうというのが同社の見立てです。

また、つい先日(2017年2月8日)には、中国最大の検索エンジン百度バイドゥ)がインフィード広告の提供を開始しました。インバウンドの旅行客や、越境ECのユーザーを取り込みたい日本企業にとって、中国市場に向けた有効なアプローチの一つになるかもしれません。


(参考)
サイバーエージェント、インフィード広告市場調査を実施」
https://www.cyberagent.co.jp/newsinfo/press/detail/id=13301
百度アプリ(手机百度/Baidu Mobile)にてインフィード広告を販売開始」
https://www.baidu.jp/info/press/jp/170208.html