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(第9回)スマートフォンと縦型動画

ユーザーのメインデバイスがPCからスマートフォンへと移行する中、動画視聴環境も徐々にスマホシフトが進んでいます。スマホ画面に最適化された動画アプリが続々とリリースされている状況、また2020年に向けて総務省主導で第5世代移動通信方式(5G)の開発・インフラ整備が展開されている状況を考えると、この傾向はますます加速すると思われます。

そんなスマホの動画視聴環境ですが、「縦型動画」「横型動画」に注目したテーマがよく話題にのぼります。両者の特徴や違い、今後の動画視聴フォーマットの主流、それに合わせた動画広告のあるべき姿、といった内容が目立ちます。現在のトレンドとしては縦型動画が主流になりつつあります。海外ではメッセージアプリのSnapchatやライブストリーミングアプリのMeerkat、国内では縦型動画メディアサービスのC CHANNELがその代表例です。いずれもミレニアル世代に幅広く支持されています。

縦型動画が主流になりつつあるとはいえ、横型動画の需要がなくなったわけではありません。むしろAbemaTV、Netflix、Hulu、TVerなどコンテンツ一つひとつの時間が長く、テレビや映画の感覚でしっかりと視聴することが前提の動画コンテンツは横型に優位性があると言えるでしょう。動画コンテンツの性格によって「縦型動画」と「横型動画」は今後も棲み分けがなされていくと思います。