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(第5回)メディアレップの機能

メディアレップ(Media Representative)とは、インターネット広告の取引において、広告代理店と媒体社の仲介役を担う事業者を指します。広告代理店から見るとメディアレップは広告商品の買付窓口であり、逆に媒体社から見ると販売窓口となっています。メディアレップは単純に広告商品の卸売のような役割に留まらず、広告プランニングや広告配信、マーケティング支援といったサービスも提供しています。

国内の主要なメディアレップとしては、電通ソフトバンクの合弁であるサイバー・コミュニケーションズCCI)、博報堂アサツーディ・ケイなどが出資するデジタル・アドバタイジング・コンソーシアムDAC)が挙げられるでしょう。これらの大手メディアレップは、特定の広告商品に対する独占的な販売権を保有しているケースもあります。

近年スマートフォンシフトが進み、媒体社や広告主がメディアレップに寄せる期待はますます高まっています。たとえば広告主は、1000以上の豊富なメディアの中から個別企業に最適なパッケージを選んでくれるというところにメディアレップの価値を認めてきました。最近はそれに加えてとくにアドテクを絡めた提案にも価値を求めています。とはいえメディアレップ側からすると、媒体社と広告主を仲介して広告収益と広告効果の向上に貢献していく、という従来からの大きな役割に変わりはありません。